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Wings of Desire

夕暮れに一羽の鳥が、教会の十字架にとまっている。毎日夕刻、7時半頃にそこにいるのである。私は、夕方の散歩に教会の隣を通る。

ヴィム・ベンダースの映画を思い出す。

 

あの鳥は、天使なのかもしれない。

携帯電話のカメラでは小さく写っている鳥であるが、肉眼ではもっと大きくみえる。

嘴は黄色く鋭く曲がっている。腹の羽は白く、黒い斑点模様がある。鷹であろうか。

 

大変、優雅で威風堂々とした姿であるが、

人間の私には寂しげに見える。

 

それは、人間である私の感覚に過ぎず、あの鷹は孤独を楽しんでいるに違いない。

 

孤独を感じるのは、人間だけであろうか。